現実の模型

at Gallery Valeur , 2021
現実の模型

“あ、蛇がいる”と思ったら紐だったり、“人がいる”と思ったら標識だったり。
結構人間がものを認知する力って曖昧にできていると思う。
成長するにつれ、物に名前をつけて理解していくことで世界を分かっていることで満たしていくと、名前があることで安心して、身の回りのものをあまり意識しなくなる。

これはこれだと思ってきた言葉と自分の認知がズレたとき、
それは自分が持っている偏見や無知と出会った瞬間で、
より良い認識を得るためにとても大切なことだと思う。
今年から、テーマを“言葉と認知のズレを可視化する“と改めた。
コンセプトや問題意識などはあまり変わらないのだけど、
あえて可視化=イメージを作ること に重点を置いてみようと思う。
単体で、ズレを視覚化した“なにか”を作りたい。